枕花と葬儀屋の荘ちゃん
荘ちゃんがヤツを連れて戻って来ました。
キリスト教式のお葬式の流儀はよく分からないんですが、と荘ちゃんはいうけれど、私たちの教会でも葬式を出すのは初めてで、まさかそれが牧師の葬儀だなんてシャレになりません。
私たちの教会はまったく形式というものがない教会です。思いついた通りにするしかありませんでした。元々、キリスト教の文化は欧米化されたもので、正統を求めるならユダヤ教に近づくしかないんですよね。そんなもの、誰が知っとるねん?
そして、荘ちゃんは大きな盛花を持ってきました。「これ、住職からの枕花です」。
花束にはでかでかと「安国寺」と書かれた札が。
亡くなった牧師の棺の上に十字架、枕元に浄土宗僧侶からの花が手向けられている。
もう、可笑しくてありがたくて、思わず写真を撮りました。
これは私たち夫婦の勲章です。
葬儀屋さんのスタッフは手際良く壁に布をかけて場を整えて行きます。みるみるうちに生活の場は祭事の場へと変わって行きました。
会場が整ったところにヤツ安置してそばに簡単な祭壇を設える。これ、土台が段ボールなのよね。要介護元気婆ちゃん(というあだ名の姑)の時も段ボールの土台に布をかけて祭壇にしてたっけ。うまく作るもんだなぁ、なんて、妙に感心してしまったりして。
牧師の棺に枕花。マザーテレサもビックリ?