底抜け脱線人生の歩き方

夫の突然の交通事故死。限定承認、会社の清算、失業、未払い賃金立替闘争、父の死、婿ウツ、etc. 底抜け脱線人生の顛末。

財産管理人は何をやるの?

何もしないでままひと月が経っていましたから、もう、大変です。

自分が何をしなければならないのか、結局、ネットで調べる位しか手のない私。

裁判所に電話して担当書記官さんに尋ねても「裁判所ではアドバイスも指示もしません」の一点張り。

私は法に触れることをしたくないのだ!と食い下がる。

そも、裁判所というのは、訴えられて初めて、ことの善悪を判断するところだそうで、

今から人を殺します~!と叫んでもも止めてはくれないらしいです。(現実には殺人予告はすでに犯罪)

 

しょうがないので、弁護士に話を聞こうと思いました。

でも、何処でどんな人を探せば良いか、さっぱりわかりません。

無料の相談窓口はないかと考えて、調べました。法テラスは資産持ちは申込めません。私はヤツの死亡共済金を既に受け取っていましたから、資格がないのです。

横浜市で市民向けに25分の無料相談をやっていることが分かりました。でも一人につき一回だけです。一か八か、申し込んでみました。

でも、担当の弁護士が限定承認のことを知っているか、条文を探し出す時間がもったいないので、ネットで調べた民法の当該部分をプリントアウトして、持っていきました。勿論、質問項目もリスト化してペーパーにしました。

 

25分で何処まで聞けるか、勝負だったのです。

聞きたかったのは、

1財産管理人のなすべき仕事について。

2自宅を買い取るための方法について。

案の定、その時に会った弁護士はしゃあしゃあと「やったことないから」と言い訳しました。

 

おいおい、市民の皆さんはありとあらゆることを相談に来るんだよ。

プロのあんたが知らない、なんて言っちゃったら、困るじゃないか。

私には一回のチャンスしかないんですよ。一人目がダメダメなら、他の弁護士に会えるチャンスぐらい作れよ、と、思いましたが、市はそんな配慮なんかしちゃくれません。

 

ですから、持って行った条文を読ませ、読み解いてくれ、と頼みました。

 

おバカな弁護士は、私のメモに競売、という文字があるのを見て、地方裁判所に行け、と指示しました。

それは、競売に掛ける前に遺族が家を買い取る、ということを書いてあったはず。私には「競売」という大掛かりな法的な処置のことは全くイメージできていません。

確かに土地建物の競売は地裁の仕事なんですよ。でもね〜。

 

素直な私はそのまま地裁に向かいました。

 

な〜んにも分かっちゃいない。「鑑定」「競売」「先買権」。私も、弁護士も。