おおあり!!!!!!!
仕事を休んでもいられませんので、事務所にも行きました。
といっても、社員は私一人ですし、事務所にいるのは取締役のM氏だけ。M氏には事業継続をする能力はありませんでしたから、会社はたたむしかないだろうと思っていました。
事務所に行くと、M氏から会社の清算の話を受けました。
私はかねてよりヤツから「会社が潰れてもお前たち家族にも迷惑をかけない。会社は倒産しても家は残せる。この家は担保にいれてないから」と言われていました。
そして、私は平社員ですから、会社が潰れても責任はないはずでした。
ですから、M氏に、会社のことはあなた達でやって頂戴、と言ったのですが。
「それがマリさん、関係大ありなんだよ」と言われたのです。
関係大あり?何のこと?
M氏は会社の大口融資の契約書のコピーを持ってきました。その連帯保証人欄にはヤツのハンコが押してありました。
M氏がいうには、ヤツは「団体信用生命保険」に入っていなかったと。
会社には代表取締役が二人いました。一人はヤツでもう一人はヤツの友人でオーナーのN氏でした。しかし、N氏は借金の連帯はしてくれましたが、会社の事業に興味を示さなくなってもう25年以上経っていました。
一瞬、何をいっているのか分かりませんでした。
借金+連帯保証+団体信用生命保険未加入=関係大あり ということです。
机の上に乱雑に重ねられた書類の山を必死にかき回し、団体信用生命保険の加入証を探しましたが、
未記入の書類こそ出てきましたが、どこにも加入証書はありませんでした。
M氏は近々会社の弁護士に会わなければならない、と言うのです。
ヤツが死んだということよりも、この事実の方が私には重く、辛いことになりました。
借りたら入ろう!「団体信用生命保険」!!!絶対よっ!!!